ハート出版(2016/9/17)
定価:
1620
円
ISBN-10:
4802400233
ISBN-13:
978-4802400237
★御陰様で【丸善 丸の内本店ベスト10(2016年9月15日-9月21日)ノンフィクション部門3位】になりました。
朝鮮戦争・ベトナム戦争から現在進行中の南シナ海紛争まで、そのカラクリが、類書にないオリジナルのチャートと地図で一目瞭然! 二色刷!
目からウロコの地図満載!現実を直視し“九条真理教”を捨て、“海洋国家”日本に目覚めよ!!
リーマンショック、クリミア併合、英EU離脱など数々の事件を予測した国際政治学者・藤井厳喜がおくる「地政学」入門書の決定版!
第1 次、第2 次世界大戦から米中新冷戦まで地球儀を俯瞰!
複雑怪奇な国際政治のカラクリがたちどころに分かる
地図の読み方のコツをわかりやすく解説。
中国が仕掛ける「超限戦」により、政治、外交、メディアなど、あらゆる人間活動が「戦場」になっていることに気づかない「平和ボケ」日本。現実を直視し“九条真理教"を捨て、“海洋国家"日本に目覚めよ! !東・南シナ海、中東、クリミアなどで起きている世界の大混乱。
複雑怪奇な国際情勢も、地図をみるアングルを変えれば、こんなに簡単に理解できる。
目次
はじめに
現代でも通用する地政学の英知
「地政学」とはどういう学問なのか
「地図の読み方」を知らない日本人
混沌とした時代を自信を持って生き抜くための知恵
1 視点の転換 ── 見方を変えることの重要性を知る
人は生まれたところの地図に縛られている
視点の転換によって見えてくる別世界
イギリス人はオーストラリアをどう見ていたか
地政学の考え方はきわめて重要
世界ビジネスは地政学抜きに展開できない
2 シー・パワーとランド・パワー ── 海洋国家・日本の原点を確認する
日本は典型的なシー・パワーである
シー・パワーとしての日本の自己規定
地政学で使われる概念を知っておこう
地政学理論はどのように発展してきたのか?
イギリスの基本戦略に学ぶべきこと
3B政策と3C政策の実際
朝鮮半島は日本のバッファーゾーン
満洲までが日本の限界だった!
シー・パワーの自覚なく兵站まで無視した
軍事とビジネスの本質は同じ
チャイナ艦隊はマゼランより先に世界一周をしていた?
ランド・パワーだった国がシー・パワーになった実例はない
モンゴル帝国の再評価とグローバリズム
ランド・パワーとシー・パワーを兼ね備えた国家
3 信仰にも似たアメリカの戦略 ── どうやって形成されてきたか
近代世界をつくったのはヨーロッパ中心の地図
なぜ日英同盟は成立したのか?
フランス革命はイギリスの大陸政策?
日本と大陸・半島は水と油の関係
アメリカを知るための3つのキーワード
人間は「生命と自由と幸福追求」の権利をもつ
「モンロー主義」とは「鎖国」のことではない
アメリカの世界戦略
アメリカにおける保守とリベラルの違い
ヨーロッパとは違う、その外交姿勢
ブッシュはアメリカ人の本音を言った
なんとアメリカとソ連は隣国だった
キューバはアメリカの喉元につきつけられた匕首
「善悪二元論」から「トータル・ウォー・アプローチ」へ
トランプの外交姿勢はどうなるか
4 2つのランド・パワー ──「ロシア」「チャイナ」の視点で地図を見る
大陸国家ロシアの防衛を理解する
ロシアによるクリミア併合の意味を考える
なぜロシアはクリミアを取り戻さねばならなかったか
ロシアから見ると日本がいかに邪魔かわかる
「ランド・パワー」チャイナの野望
北京の生命線は遼東半島と山東半島
5 アジアと東シナ海、南シナ海 ── 台湾防衛の意義とは
ベトナム戦争と朝鮮戦争の地政学
冷戦下の韓国は島国だった
戦略原潜・南シナ海の重要性
台湾防衛の意義
チャイナの日本に対する「超限戦」
チャイナのインドシナ半島支配と鉄道
チャイナによるインドシナ半島河川支配
現在の東アジア情勢を総括する
6 中近東とイスラム社会 ── ISとクルド独立
ISはなぜ出てきたのか
クルドの独立
クルドの独立に向けて、日本はどうすればよいか
7 日本の地政学 ── シー・パワーであることに目覚めよ
海洋国家・日本のなすべきこと
東京から見渡した世界はどうなっているのか?
8 覇権国交替の法則 ── 近代的価値観崩壊の時代へ
空白の100年を経たスペイン→イギリスへの覇権交替
ランド・パワーを3度退けたシー・パワーのイギリス
米ソ冷戦から近代的な価値観崩壊の時代へ
日本は今後どうすべきか
おわりに
『「世界地図」の切り取り方』復刻に寄せて
《巻末付録》「ランド・パワー」が「シー・パワー」になり得た実例はない
モンゴル帝国はシー・パワーではなかった
チャイナがシー・パワーに成れない事を証明した鄭和の大海洋遠征
明朝・清朝の海禁策について
漢民族のもつ海洋に対する恐怖心
ランド・パワーとシー・パワーを兼ね備えた帝国の存在
警戒すべきチャイナの海軍力
モンゴル帝国の偉大さ